開 閉 時 間
シンクロナスモータ、リバーシブルモータに使用しているAC電源操作機は電源周波数(50/60Hz)で開閉時間が異なります。
DCモータ使用の操作機はバルブの負荷、トルク特性により開閉時間が影響されます。ここではバルブ搭載時の開閉時間の変動範囲を記載しています。操作機選定についてウォーターハンマが起きないよう開閉時間には注意が必要です。
消 費 電 力
消費電力はVAで表示されています。操作に必要な電流値はVAの値を電圧で割ることによりA(アンペア)で計算できます。
DCモータ使用の操作機はバルブの負荷により消費電力が異なります。
ここではその最大値を記載しました。
いずれも消費電力はバルブ作動中の時間のみの値です。常時は制御回路、スペースヒータ用のわずかな電力しか消費されません。
使 用 周 囲 温 度
最大の使用頻度、流体温度で使用された場合の使用可能な周囲温度の範囲を示します。電動弁の流体温度が低い場合や使用頻度が少ない場合はより高温の雰囲気での使用が可能になります。
輻射熱や直射日光があたる場所では遮蔽板等を設ける等の対策が必要です。
負 荷 時 間 率

一定の時間内で開閉できる最大値を示します。

 例  20%15min.:15分間の間にその20%(3分)のモータ作動が可能です。
                開閉回数はその操作機の開閉時間から計算します。

この条件はバルブの周囲温度に大きく影響されます。周囲温度が低い場合は開閉頻度はこの値より多くても使用できることになります。

モ ー タ 保 護

● サーマルプロテクタ(AM・AH・AE1)
モータが拘束して発熱した場合、内蔵のバイメタルにてモータ電源を切り焼損を防ぎます。電源を遮断し放熱することによって復帰します。
異物のかみ込み等でサーマルプロテクタが働いた場合、その原因を取り除かずに放置すると、ギアの破損につながりますので注意が必要です。
異物のかみ込みの可能性がある場合は開閉信号をとり、動作の確認が必要です。

● サーミスタ式(DM・AD1・HD1・CD・ACR)
モータ負荷が異常に増大した場合、内蔵サーミスタの自己発熱によって内部抵抗が増えモータ電源を制御します。電源を遮断し放熱することによって復帰します。

● インピーダンスプロテクト(CM・PAX)
連続モータを使用し、モータ自身の特性により発熱、焼損を防止。

● タイマ式(PM・AE・AEX・ECR・LAX)
一定時間内に開閉動作が終了しない場合異常と見なし、モータ電源を切るタイマ回路を内蔵します。電源遮断、または逆転動作で自動復帰します。

● カーレントリミッタ式
(DM・AE2・AD2・HD・PEX・PDX・PHX・PHR・ABR/ABE・HBR/HBE)
モータ負荷(トルク)が設定以上に達した場合、その電流値を検出してモータ電源を切ります。電源遮断、または逆転動作で自動復帰します。

結 露 対 策
結露防止のため、操作機内部にスペースヒータを標準装備しています。
結露を防ぐためには操作機が呼吸しないよう、完全に密閉することが必要です。電線管を使用する場合は、湿気の浸入が無いよう、電線部をシールしてください。
運転停止中でも湿気の高い場合、放射冷却のある環境では常時通電するようにしてください。
結 線 ・制 御

○ AC電源振替入力形
電源をS・O端子に振り替えて通電し、バルブを開閉させます。使用SWでモータに通電しますので、作動に必要な容量のSWの選定をしてください。
開閉信号は入力電圧が信号端子に出てきます。

○ a接点信号入力形
1aの信号用リレーでバルブの開閉が可能です。開閉信号出力はドライ接点で信号用の電圧(DC24V等)の使用が可能です。微少負荷の電流信号に対応でき、シーケンサを使用したシステムに最適です。
開閉信号と他の制御を連動させる場合は、a接点信号入力形を採用することにより高い信頼性が保証されます。

○ DC電源専用形
DC電源の+・−を2・3端子に振り替えて通電しバルブを開閉させます。2極の振り替え用SWでモータに通電しますので、作動に必要な容量のSWの選定をしてください。開閉信号は入力DC電圧が信号端子に出てきます。電源の極性に注意して信号回路を扱ってください。

○ 比例制御電動操作機
電子式ポジショナを内蔵し、調節計の信号を直接操作機に結線して使用します。入力信号に比例した開度にバルブを制御します。

○ 出力信号負荷電流
開閉信号を使用しランプ、制御機器を直接作動させることが可能な、最大電流値を示します。